■ Concept

空の光がつくる持続可能な生活空間の共有/コアとリブによる環境と未来への対応

■Outline

住宅密集地に建つ木造3階建ての共同住宅。自立したエネルギーシステム(OFF GRID)と空の光がつくる生活空間の構築。各住戸の住み手がエネルギーと生活の場を共有し、コミュニティを形成する。

オーナー居住スペースを1階に、賃貸住宅を2階から3階に配している。平面的に3つのボリュームが交差するゾーンを2つのコアとして、そこに構造と生活のサポート機能を集約した。コアが水平力をすべて負担することで、住空間の外周全てにひとつながりの横連窓を展開することが可能となり、開放性と全方位からの採光を獲得できた。横連窓の上下に設けた4連のリブが、日射と外部からの視線をコントロールする。  



■Idea

都市の代表的な住宅街にたつ小規模共同住宅のあり方として、住み手が共に暮らし、空間とエネルギーを共有し、共存できる建築計画を目指すことが出発点となっている。

ゼロエネギー住宅は必須として、災害時は勿論、将来的には平常時にも自給自足可能なエネルギーシステム(OFF GRID)に展開できる構成の構築が目標となり、この計画の成り立ちにふさわしい建築計画が求められた。

構造と設備を合理的に構想すること、周辺環境にも呼応した存在を指向すること、本計画特有の個別解の探求を行うことをとおして、独特な空間を立ち上げる事だけによらずに、今後の都市居住に対して有効な選択枝の確立を目指した。



■Think

密集地での住環境形成の為には、南に限らず多方向からの採光獲得が重要となる。また、更新著しい街の周辺環境や、技術の更新や変化に如何にひとつの建築が対応していくか。自由に開口計画が可能な外周壁を実現した構造計画と、垂直のコアと水平のリブによるインフラの集約と展開の可能性は、本計画の固有の目標、テーマや立地において、それらを体現した個別解であることは勿論のこと、都市居住に対して展開可能な汎用性のある建築構成手法の選択肢となり得たと考えています。



■Gallery